食と文化の発信基地「ホテルイタリア軒」のヒストリー

先日、大変貴重な機会に恵まれ、6月1日よりメニューをリニューアルされる「ホテルイタリア軒」様の試食会に参加させていただきました。

リニューアルと言っても、新たなメニューではなく、洋食の原点に戻るメニュー。

時代は明治に遡り、多くの人々から愛された当時のメニューを、現代の新潟の食材と技術で復活させようというものです。

★リニューアルされた「ホテルイタリア軒」様のパンフレットは、ヒストリーブックのような仕立てになっています。開港150周年を迎える新潟港とほぼ同じ年月を積み重ねて来られたイタリア軒の歴史を感じられる素敵なパンフレットです。

こちらを見ているだけでも当時にタイムスリップしたような感覚になりますね。

こちらが、6月1日からの新メニューです!

★試食させていただいた新メニュー。

・純白のビアンカのポークカツレツ 自家製ウスターソース
・あがの姫牛の伝統のハヤシライス
・あがの姫牛のビーフシチュー 温野菜添え
・あがの産ビーツを使ったボルシチ

試食用ですのでワンプレートで少しずつ、味見をさせていただきました。(^-^)
洋食オールスターズは、いつの時代でも、多くのみなさまに愛されること間違いありません。

他に、阿賀野市の食材を使った特製デザートも素晴らしかったです。

こちらは、昭和初期のメニュー表。

分かりやすく、卵、牛肉、鳥肉、豚肉にカテゴリーが分かれています。
今と違って、昔はとてもシンプルな料理名だったのですね。

〇〇風とか、〇〇仕立てとか、〇〇添えとか、〇〇の香りとか・・・

料理名には無いけれど、当時から仕上がりのイメージはあったのかなぁ?
シェフがその都度説明をしてくれたのかなぁ?なんて、想像します。

飲み物のメニューも面白いですよね?
この時代に生きていたら、私は何を頼むのだろう?
そんなことを考えているだけで楽しい。(笑)

イタリア軒の味を創った「ピエトロ・ミリオーレ」の肖像画が飾られていました。
明治7年の夏、開港で活気づく新潟にやって来たフランス曲馬団一行の中にいたイタリア人見習いコック「ピエトロ・ミリオーレ」の年齢は33歳だったと、文献から推測されています。

こちらは当時のレシピ集。残っているものなのですね~!
もう、鳥肌が立ちました!

こうして伝統の味は守られて、時代を超えて愛されるメニューを私たちは楽しむことが出来るのだと。

ホテルイタリア軒 副総支配人の板屋越様から、イタリア軒の歴史について、とても丁寧に教えていただきました。

今週末、イタリア軒様が乗られるレストランバスでナビゲーターを担当させていただきますので、この日、学ばせていただいたことを、しっかりまとめてお話させていただきたいと思います。(^-^)

新メニュー第一弾は「阿賀野市」の食材です。

牛鍋屋からスタートしたイタリア軒。

「牛」と言えば、今、新潟で最も勢いのあるブランド肉とも言える「あがの姫牛」ちゃんですよ!
先日、私も美人レシピ教室で大変お世話になりました。

やわらかくて、とろけるような食感が魅力です。

ポークカツレツに使用されるのも「純白のビアンカ」こちらも同様に、今とても人気のあるブランド豚肉です。

そして野菜は??

はい!こちらもお馴染みの「はたけの座」

座長の榎本さん♪この日もニッコニコの素敵な笑顔で野菜の魅力をPRされていました。
生産者の想いが分かる食材ばかりが使われているので、美味しさが何倍も膨らみます。

阿賀野市と言えば、エディブルフラワーの脇坂園芸さんもお忘れなく。
他に、はちみつの八米さんや安田ヨーグルトさん、KIYA DESIGNさんの姿も。

デザイナーのあだちさん、阿賀野の生産者のみなさまの席に混ざってちゃっかりワインをいただいてしまいました。(^-^;

最後に、新社長の井東様、総料理長の関本シェフ、副料理長の小岩シェフを中心にみなさまで記念撮影。

「古きを温めて新しきを知る」

温故知新に加えて、地産地消、そして原点回帰をテーマに一新される「ホテルイタリア軒」様のこれからが楽しみで仕方ありません。

このたびは、大変貴重な機会にお声掛け下さいまして心より感謝申し上げます。


ホテルイタリア軒
http://www.italiaken.com/